それはもう昔のこと

春ですね。
お花見はされましたか?

私はたくさんお花見をしました。
桜は好きじゃないと言ったけど、夜桜の妖艶さに少し浮かれたり、
しんしんと花が散る風景は少しせつなくて、懐かしい。
冬の名残りの肌寒さにホットワインが美味しかったです。

赤い橋からオリーブのタネを投げたら、何年も前に終わった恋が昔話になりました。

「昔」という言葉、もう若くないって言っているみたいで好きじゃなかったけれど、
昔のことにすると手からこぼれていくようで、忘れてもいいことになるから、
最近は、あれも昔、それも昔、終わった恋はすぐに昔話にしてしまう。

本当はずっと、もう痛くないよね?って、
痛みがないことを確認するふりをして探していた。
「痛みを探さないでね、人は痛みを探したくなるから痛むのだよ。」
と、誰かが教えてくれました。

実らなかった恋を「時間の無駄よ。」と女友達は言うけれど、
誰かを好きになると人に優しくなれると思う。
それに歌も音楽も風の色も変わるから、私は恋も片想いも好きです。
だからいつも恋をしていたいと思う。

恋は盲目ではなくて、恋は嘘つき。
あれもこれも見えているのに、大人の恋は愉快でせつない自分の嘘。
化粧上手な女は嘘がお得意、だからきっと恋に落ちやすい。

恋のヒロインになって心まで化粧をすると本当にキレイになって、
恋が終わるともう自分に嘘がつけなくなって、本当のことが残るから、
だから女はキレイになれない恋をしてはいけない。

花も恋も昔話も、終わったことはいつまでも美しい。
なんて、桜の妖気に誘われていつもより恋について考えていました。

それではまた